2016年8月5日金曜日

[タイあるある] มั่นใจ ~マンチャイ~

タイに住んで仕事をしていると毎日色んなことがあるものでして、それだからタイは飽きないのかもしれないですけれど。タイに長年住んでいればもしかしたらこの「มั่นใจ」という言葉を聞いただけであるある~となるのかも知れません。。そう、少なくとも私は――。

昨日の夕方、プリンターがぶっ壊れました。30分いろいろ見ましたが、どうにもなりません。要は紙詰まりエラーとなって、「後ろのカバーを開けて紙を取り出してOKボタンを押してください」と何をどのようにしても、そうなるのです。カタカタカタっとか変な音を出して何度も同じエラー表示が出ます。

とゆうことで修理に出そうと思い、保管してあったプリンターの外箱を見るときちんと「1 YEAR WARRANTY」と記載あります。あれ、いつ購入したかなぁ、たしか1年も経ってないはず・・・と思いつつもその保証書の横に9月30日と何か記載あったので昨年の9月30日が購入日か、と。いずれにしても1年も経ってないから大丈夫だろう、と購入した販売店にメッセンジャーに持って行かせました。

すると「うち(販売店)では修理は受け付けられない、メーカーに持って行ってくれ」との事で、メーカーであるcanonに持って行かせました。すると、canonに持っていったメッセンジャーが現場から電話、「購入日は昨年の7月27日なので保証期間は切れているとの事、どうします?」との事。

あれーおかしいな、と思いつつもまず点検するだけなら250バーツかかる、との事。それだけならいずれにしても点検に出すことを指示。それでも納得いかなかったのでcanonの修理受付の人に変わってもらいました。すると、たしかに「7月27日に購入されている」と言う。その根拠を聞くと、「そのように弊社のPCに入力されてます」とアホな回答が返ってきました。それでもまだこっちの主張が正しいと確定したわけでもないのでその時点では一旦引き下がりました。

ここで今一度整理しましょう。

・私はこのプリンターを、とある販売店で購入
・あくまで感覚でしかありませんが、まだ1年も経ってないと思う・・・
・保証書には「1 YEAR WARRANTY」と記載あるものの、購入日の記載はなし
・保証書の横にステッカーでタイ語文字と一緒に「2015年9月30日」という表示あり
・canon曰く私の購入日は2015年7月27日、その根拠は「社内PCにそう入力されている」

これだけのポイントが揃っていれば、と私は疑ってかかりました。タイ人の言う根拠より、自分の勘の方が全然頼りになりますから。。おおかた入力されている2015年7月27日という日付はcanonから販売店へ卸した日付で、勝手にcanonタイ人スタッフがそれを勘違いして認識し、それが「มั่นใจ」となっているのでは、と。

มั่นใจ――、それは「確信する」という意味です。「マンチャイ」と読みます。

タイ人のมั่นใจ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! と実は心の中で私こそがとっくにมั่นใจしているんですが、それはまだ表には出さないで自分のPCをチェック。私は私で、毎日何にいくら使っているかをすべて入力しているんで、その日報にフィルターをかければ当該プリンターをいつ購入したかなんて1分もかからずに見つけ出せます。で、1分もかからずにプリンター購入の履歴を確認、購入日は2015年12月25日でした。

タイ人の間違ったมั่นใจが確定したところでcanonの日本人窓口に電話。なぜなら、มั่นใจしたタイ人には何を言っても会話にならないからです。何故なら彼らはมั่นใจしているから。今回の場合で言うと「あなたがいくら2015年12月25日購入したと嘘の主張しても無駄、だってウチの会社のPCに2015年7月27日となっているんだもの、それが何よりの証拠」と言わんばかりに聞き入れてくれません。มั่นใจで洗脳されている彼らの脳の中ではมั่นใจ通りの世界しか存在しなく、外の世界からの声が届かないというか、弾かれるというか、とにかく絶対的に受け入れられるものではないのです。ちなみにこうゆう時、こちら側の人間であるはずのウチのメッセンジャーもมั่นใจされてます。これはなんなんでしょうかね、こうゆう場合、タイ人が徒党を組んでมั่นใจされていくのには2つの理由があるのだと思います。1つは外国人、とりわけ先進国の人に対してのタイ人が持つ劣等感。何と言うかネガティブな意味ではなくもちろん、これも2つ目も無意識のウチに存在しうるものかと考えられますが、タイ人と外国人がもめ事を起こした時にタイ人は徒党を組む傾向があります。良い言い方をすれば愛国心ですね。メッセンジャー的にも今回のような事例ではいい気味なのだと思います、タイ側に立つ立ち位置として。2つ目はタイ人が持つ特有の妥協の精神からでしょう。この場合「保証期間が切れてる」となった方がタイ人は楽なんです。canonにとっては保証期間が切れている→修理に出さないとなるとこの修理受付の人は仕事が一つ減りますからラッキー。修理受付にいるようなポジションは修理が増えようが給料は一緒ですからね、だったら面倒な修理なんてなるべくなら受け付けたくないじゃないですか。給料が同じなら、仕事中に間抜けな顔してスマホをいじくっている方がサバーイサバーイなのです。メッセンジャーにしてもそう、もし保証期間が切れてる、となってボスが諦めてくれたら楽ですよ。だって、諦めてくれたら今プリンターを持ち帰ってくるだけでこの話は終了ですからね。ここで修理出したら後日また取りに来なくちゃならない、メッセンジャーにとってもプリンターを修理に出そうが出さなかろうが給料は一緒、同じ一緒なら一刻もオフィスに帰って、後日発生するだろうタスクも一緒に持ち帰ってオフィスでアホな顔してスマホいじくっている方がサバーイサバーイですから。

少し話はそれましたが、そんなมั่นใจしている人と話しても時間の無駄、というか人生の無駄なのでこうゆう時、私はそんな人と話す時間をはじめっから取りません。幸いcanonは日本のメーカー、電話すると「日本語は7番を押してください」とあったので日本人に話してみました。するとさすが日本人ですよね、まずは聞き入れてくれます。มั่นใจの「マ」の一文字もない。むしろ電話口の方は私の主張を前提にして対応してくれました。結局、領収書を連絡することとなり、昨晩家に帰って保管していた領収書をこの日本人担当者の方にメールして今ひと段落着いたところなのですが、มั่นใจ――。タイに住んでいると外国人の方はタイ人のมั่นใจに手こずる場面にぶち当たることも普通にあると思います。今回はそのうちのほんの一例に過ぎませんが、タイ人に習ってこんな時も笑顔で乗り越えて前進するのが、タイのある意味醍醐味だと思います。

タイのมั่นใจ、今回は少し真面目なタイあるあるでした。





最後までお読みいただきありがとうございました m(_ _)m

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