このタクシーの件については以前に何度か触れてきましたが、それでもトラブルが絶えないのは、やっぱりタクシー運ちゃん側にも責任があるのでしょう。(私はどちらかというとタクシー運ちゃん側の立場も理解できるんですけど。→詳しくはこちらをご覧下さい)
なんだかこの新興タクシー会社は40台からスタートするみたいですね。ということで、我々一般人はそんなに街で見かけることも、はじめはないかも知れませんね。それでも会社としては首尾いい結果をすぐに確認できるでしょう。だって需要ありますもん。
それはいいとして、競争社会ではないこのタイ社会に、珍しいなと思ったんですよね。我々日本人の考えからすると、周りのタクシー会社(ドライバー)みんながみんな、乗車拒否をしてたり、ぼったくってたり、運転中にシャブやってたりしたら、「じゃあウチはそんなことがないようにサービス向上に努めよう!」と考えるはずです。自分がタクシー会社だったらの話です。
似たような話で、ヨーロッパでは夕方6時とかになるとお店が閉まりますよね。日曜日なんか、パリの高島屋だって閉まってる。そんな社会に、自分が店やるとしたら、「じゃあウチの店は夜まで開けよう、日曜日も営業しよう!」となるじゃないですか。だってそしたら日曜日のお客さん、独占ですもん。会社や商店が営利目的である限り、これは至って健全な考え方です。でもね、そこには「日曜日は気張らず休もうよ、ケセラセラ~」的な文化がヨーロッパにはあるから、日曜は休むんです。
話をタイに戻すと、このタイ社会は別な本質が伴っています。それは、タイは「がんばらなくても生きて行ける」社会なんです。こんな言い方は少し極端なのは解っていますが、わかりやすく言えば、そうゆうことです。
外で寝てても1年を通して凍え死ぬことはないですし、温暖なこの気候は食べ物も豊富にあります。失業率も1.数%で、例え失業していても上記のようになんとかなる、という事情がある。
そんな現地事情なら、周りのタクシー会社のドライバーがボッタクリをやって会社に苦情が来ても、「どこも同じでしょ」とまでは行かなくとも、それがもし日本人やら西洋人なら、「ちょっとくらいいいじゃん、アンタラ金持ってんだから」くらいのことは思われても不思議じゃありません。実際のところはわかんないですよ、私もタクシー会社の社長に聞いたわけじゃないですから。
そんなわけで、たぶん、「ウチのタクシードライバーはボッタクリません。乗車拒否もしません。常時メーター制です」なんて日本人みたいなタクシー会社、出て来ないんだと思った。
・・・と、ここまで書いてなんですが、タイのタクシーはメーター制ということで法律で決められています。だから、メーターじゃなく交渉してくるドライバーは法律違反を起こしているわけです。ドライバーがよく言う「混んでるから」なんて関係ありません。そもそも、バンコクの道は混むものなのだ。それはいいとして、乗車拒否も法律違反となるようです。
これらのことを考えると、本題のタクシー会社の出現はむしろ必然的なことだと思い直しました。だって、いまの軍事政権の動きを見ていたら、なおさらですよね。競争社会うんぬんの話じゃありませんでした。
それにしても、これでタクシー業界も変わっていくんだろうな。
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