2014年6月16日月曜日

日本人もびっくり!中国ビジネス1億2千万円詐欺の手口とその攻略法 その4


[5月13日] 後から副社長、部長クラスの方も同席(先方7人/私)


すると後から3人の男性が登場。空いてた席に座り始めます、Mさんが「こちらは当社の副社長、そちらは・・・」と紹介していきます。要は役員の方々。またその役員も加わって益々席上は盛り上がります。

日本のこと、私の生い立ち、タイでのこと・・・。タブーな政治のことや歴史の会話は終始なく、どちらかと言うと先方中国人が7人に対して私日本人1人、そんな私を孤立させないくらいの会話があり、私もこういった場には対応できる方なのでうまく場は盛り上がってました。

「私はあなたの個性が気にいった!」とはCEO。

「じゃあ今度日本に行った時は案内してくれ!その前にタイかな?」とは副社長。

「これを機会に永いおつき合いを願ってます」とは担当のMさん。

もう、最高。中国最高。ってかこの人達、おもしろい!そんな宴もたけなわでしたよ。いくつか不審点はあったものの、そもそも国が違えば文化も違い、人も違う、つまり、商慣習も違ってくるのだ。そもそも、100%自分のやり方と同じなわけがないのだ、やり方が違う点が出てくることこそ必然、そしてそれは向こうも同じことだ。この人達となら、やっていけるかも知れない、そう思い始めてきたものでした。

そうした流れで、私は言いました。

「記念に皆さんで写真を撮りましょう!」

すると目の前の美女通訳が言います。

「いや、それはちょっと。。」

えぇ~~~?持ち上げるだけ持ち上げといて、頂点から突き落とされた感じです。なんで?なんで?なんで、なんで?私としては、そんな感じです。何故?と聞いても「ダメなんです。。」と言う答え。私も、たかが写真ごときで執拗に迫るわけにもいかず、記念撮影はスルーされたのでした。


[5月13日] 約1時間半後、会計に呼ばれ支払をさせられる


大分呑まされました。いや、自分からも調子に乗って飲んでしまいました。何しろ日本人1人ですからね、日本人としての血がどうしても騒いでしまいました。真っ直ぐ歩けないほどに、酔ってます。

そんな私を、個室の外から呼ぶ人がいます。よく見ると、Mさんです。。会計処に呼ばれ、飲食代を支払ってくれと言われて見た金額に驚きました。そこには米ドルにして$1,500くらいとあるではないですか。いや、実を言いますとその金額すら覚えてない。中国元で書かれた数字をドルに換算したら、とにかくそのくらいでした。

私も酔いの中、冷静に、冷静に、と考えて理性を取り戻しつつある時に、さらにMさんが、

「役員たちにギフトをあげてください」
「中国で仕事するのなら、こうしたギフトは必要なことです」

とさらに白酒$1,500分くらいを請求され、益々混乱しているところにCEOも登場して、

「頼むよ」

としつこく言われ、酔いの中でも「1億2千万円のオーダーがこれで取れるのなら」と、ついにカードをきってしまいました。

と、いうことなんですが、これもたぶん記憶が飛び飛びで、もっとやり取りがあったのかも知れません。。例えば、翌日みてみると、しっかりと会社名での領収書ももらっていまして、その記憶などさっぱりないのでした。。 


[5月13日] 会計後すぐにドライバーと担当のMさんに近くの港まで送ってもらう


つまり、他のCEOをはじめ副社長とその他の皆さんはまだお店で飲んでいたと思います。歩いてる途中にも少し吐き、トイレに駆け込み吐いては、空港に着いてからの吐きました。そのまま、この日の夜便でバンコクに帰国。


[5月17日] 公証費用の請求を催促される


バンコクに帰国後、私はお客さんのアテンドもあってそれから4日間、何事もなく日は過ぎていったのですが、Mさんからは3日目くらいにメールで催促がありました。

「公証費用を早く送金してください」

というものです。

私としましては、当然の如く、これ以上こちらからの出費はしたくありません。すでにギフト代やら中国までの渡航費、ホテル代、それから私からの本来の意味でのお土産代、細かいことを言えばMさんへのNARAYAのプレゼント代、合計40万円以上です。

いくつかの不審点に加えて泥酔したところに不意打ちを喰らった30万円強の支払い・・・、此の期に及んで12万円の送金など、危険極まりない、といいますか、愚の骨頂です。

・私はあなた方役員に三千ドルものギフト代を払ってすでに誠意をみせました。
・これ以上、こちらから支払うことはできません。
・公証費用を払う事自体はサインした通り、問題ありません。ただし、30日以内に支払われるというデポジットをもらってから支払います。

という旨を返信しました。するとそれに関する先方からの返事は、

・公証費用を支払ってもらい、あの契約書を公証してきちんと公のものにしないと、デポジットも支払うことはできません。
・早急に公証費用を送金してください。
・当社経理も準備して待っています。今、公証費用を送金してもらえれば、今週中にも公証して、来週にはデポジットを送金してビジネスがスタートします。

といった内容です。「公証しないと契約書が成り立たない」、うーん、一理あるといえば言える、ような、そんな風に思いました。

さて。。

<次回に続く>



最後までお読みいただきありがとうございました m(_ _)m
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