タイは言うまでもなく観光大国で、他国に漏れず日本人にとっても人気の観光先であります。そこそこ安いし、6時間程度で行けるし、料理はおいしい、南国リゾート、人は皆笑っている、それからタイは世界でも2トップで知られる親日国、日本人にとっては、これほどやさしい国はないのではないでしょうか。ただし、よく言われますように、遊びに来るのと、住むのでは違います。
本日、こんな記事を見ました。
女子大生の不審死、スイカによる窒息事故か
22/04/2013
東部チョンブリ県で4月20日、ブラパ大学医学部3年の女子学生(20)が寮の自室で死亡しているのが見つかった。死後1~2日経っていたとみられるが、警察は、室内に食べかけのスイカがあったことから、スイカを喉に詰まらせて窒息死した可能性が高いとしている。母親の連絡で、寮を訪れた友人が警備員にドアを開けてもらったところ、女子学生が半裸でベッドに横たわって死んでいた。防犯カメラに残されていた映像によると、学生は17日の夕方に自室に戻ったが、不審者は確認されなかった。警察では、ソンクラン祭を楽しんで疲れて帰った後、スイカを口にしたまま寝込んでしまい窒息死したとみている。
出典:バンコク週報
皆さん、いかがでしょう?これが、タイランドです。なんだか、ツッコミを入れたくなって来ませんか?如才なきことと思いますが、下記に答え合わせをしていきたいと思います。
■答え合わせその1 スイカを喉に詰まらせて窒息死はないだろう
まずココですよね、ココ。スイカですよ?もうちょっと頑張ろうよ、と言ってあげたい。まったく、こうしたところにもユーモアが出ちゃってる、タイ人の。死因がまだ解らないのであれば解らないで、「まだ不明」と記載すればいいのに。
■答え合わせその2 ソンクラン祭はいらんだろう
「ソンクラン祭を楽しんで疲れて帰った後」、これ、いります?1億歩譲ってスイカの窒息死だとしましょうよ、でも、ソンクラン祭を楽しんだかどうかはどうでもいいことです。スイカの窒息死とも関係のないことです。「事実」と「意見」の違いがあって、本来、ニュースは事実を伝えるものだが、その事実が明確ではない今回のような場合、意見を織り交ぜてニュースを伝えるのは構いません。今回の場合だと「自室で死亡している」のが事実、「スイカで窒息死」は単なる推測、要は意見となります。スイカで窒息死自体おかしな話ですがそれは置いておいて、「ソンクラン祭を楽しんで」というのは二重意見となり、もはやニュースとは関係のない次元までいっちゃってるんです。しかも4月20日の1~2日前というなら4月18日か19日、ソンクランの水掛け祭を狭義に言うのなら13日~15日なので、とっくに終わってるんですが。。
■答え合わせその3 日付け
すでにお気づきだとは思いますが、今日は5月29日、記事は4月20日とか言ってますが、何、この時間差。しかも、よーくみてみると2013年って、昨年の記事!!!これが5月29日付けでも毎日更新されているバンコク週報の[三面記事]にありました。
これが、毎朝見るニュースのたったひと記事の中で起る、日常の1コマです。人間には日々、無数の選択を無意識のうちにもしている、と言われますが、タイに住んでいると日々、無数のツッコミをしているように思います。そして、想像してみてください、今回はニュースの記事の出来事なのでいいようなものですが、これが自分の生活、家族、人生そのものに直接影響してくる仕事の中で起ることがどういうことなのか、これはタイに住む人しか理解できません。
※誤解なきようにお願いしているのですが、今回の記事は善悪を言っているものではありません、文化の違いを言っているだけです。もし私がこれを否、として嫌がるものならば、とっくにタイからは退去しています、それでも私がタイに住み続けているところを見るとむしろ、このあたりもタイの魅力なのかな、と今では思います。
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