いや、これは危ないですよ。なんせこれはどこに連れていかれるか解らないですからね。友達のとことかいって、仲間がいるところに連れてかれ、身ぐるみ持ってかれた、なんて聞かない話じゃないですから。
それでも、行くしかなかったんです。今思えば、なんでお金を払っておかなかったか、なんて思うんですけど、たぶん手持ちがなかったんでしょうね、それか、今帰るとことかない、とかでもうそんな話じゃなかったんでしょう。それに、負い目は自分にある、たしかに、彼女がかわいそうでもある、とはその時も思ってた。とにかく、お客さんに迷惑かけることよりかも、連れてかれることを選んだわけです。
タクシーの中、は無言です。その別の友達、というところはせいぜい20分くらいか、なんて思ってたらそれも束の間、なんか知らない方向へ向かってるんですね。「どこに行くんだ?○○じゃないのか?」といっても、たしか無視か、なんか適当に交わされた、と記憶している。
そしたらですね、いきなり、いきなりですよ。彼女がバッグの中からカッターを取り出し、刄の部分をカチカチっと出して、私の首につきかけてきました。厳密に言うと、面の部分が首にあたってる感じです。そして、
「怖いか?」
と言われた。面の部分で完全に首を押さえつけられてるんで、一瞬のうちにやろうとすれば、やられる状態です。
この時、自分でも信じられないくらいに、冷静に物事を考えられた。いや、もっというと、抑えられた瞬間に非常にハラワタ煮えくり返った。下出にでてりゃいいものを、このアマは、グーで思いっきり1発くれてやりたかった、という想いが瞬時に出た、そして、消せれた。いや、ここで挑発的なことを言ったら、確実にヤられると悟ったんです。タイ人は、こうゆう時は、単なる脅しじゃないんです。そう、こうして一瞬のうちに冷静に考えられた。
「うん、怖い」
と無表情に言った。すると、
「怖いんだったら、泣けよ!」
と言われた。この時は、怒りとかはなく、困った。そして、
「どうしたら、いいかな?」
と、タクシーの運転手さんに、助けを求めた。すると、
「アンタが悪い、謝った方がいい」
と言われた。おいおい、運ちゃん、アンタに何が解る?と思いつつも、
「ごめんなさい」
と謝った。すると、彼女はカッターをバッグにしまいこんだんです。それから、また無言。。
1時間くらい走ったんでしょう、朝方の4時半とかですからね、かなり遠くまで行ったことはたしかです。当然、どこだかも解らない。着いたところは、ローカルなアパートでしてね。
「お前も降りて着いて来い、友達が起きるかどうか解らないから」
と言います。でもね、この時、安心できたのは、彼女はタクシーも待たせたことです。「友達が起きなかった場合に」ということで。ということは、仲間がたむろしてる、ということでもなさそうだな。と。
階段でたしか3階か4階まであがっていきます。で、ある扉の前でノックすると、すぐ女の子が出てきて、何も言わず彼女は部屋に入ったんです。すぐさま駆け足でタクシーに戻って、無事帰れたんですけど、タクシーに乗ってから、はじめて恐怖を感じましたね、いや~危なかったって。
帰宅したのは6時くらい、帰ったら妙に彼女が恋しかったのを覚えています。そんなわけで、結局無事だったんですけど、タイ人、特に女の子はキレるとこのように、危ないキレ方をするので、皆さんも気をつけてください!
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